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【松本市の実例】床下点検で「危険です」と言われたら?確認してほしいこと
2026.10.29
お客様から聞いた床下点検のお話
先日、松本市で以前お風呂のリフォームをさせていただいたお客様から、床下点検についてのお話を聞きました。
ホームセンターで下水道の配管洗浄を勧められ、洗浄をお願いしたところ、床下点検も一緒にしてくれるということで、点検をお願いしたそうです。
その結果、次の3つを指摘されたとのことでした。
– 床下に断熱材が入っていない
– 床下に湿気があり、このままでは危険
– 床下に犬か猫のような動物の死骸があり、不衛生なので何とかした方がいい
このお話を聞いて、私には少し疑問に感じることがありました。
というのも、以前このお宅のお風呂をリフォームした際に、私も床下の状態を確認していたからです。
もちろん、今回の点検に私が立ち会ったわけではありませんので、実際にどのような状況だったのかはわかりません。
ただ、私が以前確認した状態と照らし合わせると、気になる点があったのです。
床下に断熱材が入っていないのは事実
まず、床下に断熱材が入っていないという指摘です。
これは、そのとおりです。
築40年ほどのお宅で、床下には断熱材が入っていませんでした。
松本市や諏訪地域のように冬の寒さが厳しい場所では、床下の断熱はとても重要です。
床下に断熱材がなければ、冷たい床下の影響を受けて床が冷えやすくなります。
足元の寒さを改善するためにも、床下の断熱工事は検討する価値があると思います。
ですから、この指摘については私も同じ意見です。
しかし、残りの2つについては疑問がありました。
犬や猫のような動物が、どこから床下に入ったのか?
まず気になったのが、床下に動物の死骸があるという話です。
お客様のお話では、犬か猫のような動物が死んでいると言われたそうです。
そこで、私はお客様に聞いてみました。
「その動物の死骸の写真はありましたか?」
すると、写真はなかったとのことでした。
このお宅は築40年ほど経っていますが、建物の周囲には基礎がしっかりと回っています。
床下換気口も壊れていませんでした。
ネズミなどの小動物なら、わずかな隙間から入り込むことも考えられます。
しかし、犬や猫ほどの大きさとなると、いったいどこから入ったのでしょうか。
私が確認した範囲では、それほど大きな動物が入り込めそうな場所は思い当たりません。
もちろん、どこかに侵入口があった可能性はありますし、私が実際に今回の床下を確認したわけではないので、動物の死骸がないと断定することもできません。
ただ、本当に動物の死骸があったのであれば、写真を撮ってお客様に見せるなど、状況を説明することはできなかったのでしょうか。
写真がないからといって、指摘が間違っているとは限りません。
しかし、お客様自身が確認できない場所だからこそ、指摘した内容を客観的に確認できるようにすることが大切なのではないかと思いました。
床下に湿気があるから危険?本当にそうでしょうか
もう一つ気になったのが、床下の湿気についてです。
「床下が湿気っていて危険な状態だ」と言われたそうです。
確かに床下の湿気は、住宅にとって注意が必要な問題です。
湿気が多い状態が続けば、木材の腐朽やカビなどの原因になることがあります。
ただし、床下に湿気があるというだけで、すぐに危険だと判断できるのでしょうか。
このお宅では、以前ユニットバスの工事を行っています。
その際にお風呂まわりを解体して床下の状態も確認しましたが、私が見た範囲では床下は乾燥していました。
もちろん、住宅の床下すべてが同じ状態とは限りません。
北側など、場所によっては湿気が多い可能性もありますし、季節によって状態が変わることもあります。
ですから、今回の点検で実際に湿気の多い場所が見つかった可能性はあります。
また、土間コンクリートが打たれておらず、地面が露出している床下では、地面からの湿気の影響を受けることもあります。
大切なのは、その湿気が住宅にどのような影響を与えているかということです。
例えば、床下に潜ってシロアリの蟻道が見つかったのであれば、話は変わります。
蟻道はシロアリが建物に侵入する際につくる通り道です。
もし蟻道が確認されたのであれば、シロアリの活動状況や被害の範囲を確認し、必要な駆除や予防などの対策を進めるべきだと思います。
あるいは、木材の含水率を測定して、湿気による問題が確認されているのであれば、その数値も判断材料になります。
しかし、単に「湿気があるから危険」と言われただけでは、何がどの程度危険なのか判断できません。
湿気があるということと、住宅に問題が起きているということは、分けて考える必要があると思います。
だからといって、床下点検が必要ないわけではありません
ここまで読むと、私が床下点検に否定的だと思われるかもしれません。
しかし、そんなことはありません。
むしろ、床下点検は必要なことだと考えています。
実際に、別のお客様のお宅でこんなことがありました。
洗面所の床下を確認したところ、排水管が外れていたのです。
そのため、洗面所で使った水が排水管を通って流れず、床下に流れ続けていました。
床下は排水によってドロドロの状態になっていました。
普段の生活では気づきにくい場所ですが、床下ではこのような問題が起きていることもあります。
こうした状態を放置すれば、床下の木材や住宅の衛生環境にも悪影響を与える可能性があります。
床下を点検したからこそ、発見できた問題です。
ほかにも、断熱材が外れて落ちていたり、配管から水が漏れていたり、シロアリの被害が発生していたりする可能性もあります。
ですから、私は床下点検をすること自体は、とても大切だと思っています。
問題は、点検で何を確認し、その結果をお客様にどう伝えるかということではないでしょうか。
床下点検で問題を指摘されたら確認してほしい4つのこと
床下は普段、自分で確認することが難しい場所です。
だからこそ、点検で問題が見つかったと言われた場合は、次の4つを確認してほしいと思います。
① 問題がある場所の写真を見せてもらう
床下で問題が見つかった場合は、できるだけ写真を見せてもらいましょう。
例えば、断熱材が落ちている、配管から水が漏れている、シロアリの蟻道があるといった問題は、写真で状態を確認できることがあります。
自分の目で確認できない場所だからこそ、写真などの記録は大切です。
② 何が問題なのか、具体的に説明してもらう
「湿気が多い」「危険な状態」と言われても、それだけでは判断できません。
どこに湿気があるのか、木材にどのような影響が出ているのか、測定した数値はあるのかなど、具体的な説明を聞くことが大切です。
③ その工事が本当に必要なのか確認する
問題が見つかったからといって、必ずしもすべての工事をすぐに行う必要があるとは限りません。
早急に対応するべき問題なのか、今後のリフォームと一緒に考えてもよいのか。
どのような工事を、何のために行うのかを確認しましょう。
ただし、漏水やシロアリ被害など、放置すると被害が広がる可能性がある場合は、早めの対応が必要です。
④ 納得できなければ、別の業者にも相談する
説明を聞いてもよくわからない場合や、高額な工事を勧められた場合には、別の専門業者に相談することも大切です。
複数の意見を聞くことで、住宅の状態や必要な工事について、より納得して判断できると思います。
点検の結果を理解し、納得して工事を決めることが何より大切です。
無料点検と有料点検について思うこと
今回の出来事で、もう一つ考えたことがあります。
それは、床下点検の費用についてです。
私の知り合いにシロアリの専門業者さんがいます。
その業者さんは、床下点検を2万円くらいの有料で行っています。
床下に潜って点検するというのは、実は結構大変な仕事です。
床下は狭く、暗く、自由に動き回れる場所ではありません。
住宅によっては、移動するだけでも一苦労です。
その中で、木材や基礎の状態、シロアリの痕跡、湿気や配管などを確認していきます。
当然、時間も手間もかかります。
無料点検は、お客様にとって相談しやすいというメリットがあります。
一方で、点検にも人件費や経費がかかりますから、会社としてはその費用をどのように負担するかという問題があります。
点検後の工事につながることを前提に、無料でサービスを提供する仕組みもあるでしょう。
もちろん、それ自体が悪いわけではありません。
ただ、私は点検そのものに適正な費用をいただくという考え方にも意味があると思っています。
点検にかかる費用をいただいていれば、工事を受注するかどうかにかかわらず、調査という仕事が成り立ちます。
そのため、工事の受注に左右されず、適切な情報を伝えやすくなるのではないかと思うのです。
もちろん、有料だから必ず正しい点検になるわけではありませんし、無料でも誠実に点検している業者さんはたくさんいると思います。
大切なのは、無料か有料かではなく、点検結果を正確に伝えてくれるかどうか。
そして、必要な工事と、今すぐには必要でない工事をきちんと説明してくれるかどうかだと思います。
今回のお客様には、私の考えをお伝えしました
今回の松本市のお客様には、以前のリフォーム工事で私が確認した床下の状態と、疑問に思ったことをお伝えしました。
床下に断熱材が入っていないのは事実です。
そのため、寒さ対策として断熱工事を行うのはよいと思います。
一方で、動物の死骸や湿気については、具体的な状況や根拠を確認してから判断した方がよいのではないか、というのが私の意見です。
もちろん、私がすべて正しいというわけではありません。
今回の点検業者さんが、私の知らない問題を見つけていた可能性もあります。
ですから、自分の考えをお伝えしたうえで、最終的な判断はお客様にお任せしました。
まとめ|床下点検は必要。でも、不安だけで工事を決めないでほしい
住宅は築年数が経てば、さまざまな部分に不具合が出てくるものです。
床下も例外ではありません。
実際に私も、排水管が外れて床下に水が流れ続けていたお宅を見たことがあります。
だからこそ、床下点検は大切だと考えています。
ただ、点検で大切なのは、何か問題を見つけて工事につなげることではありません。
問題がなければ「問題ありません」と伝える。
問題があれば、何が問題なのか、どんな対策が必要なのかを正確に伝える。
当たり前のことかもしれませんが、それが一番大切だと思います。
私は、**リフォーム工事はお客様の不安を大きくして契約していただくものではなく、住宅に起きている問題を解決するために行うもの**だと考えています。
床下点検で何かを指摘された場合は、まずその内容をしっかり確認してほしいと思います。
そして、本当に必要な工事なのかを理解し、納得したうえで判断してください。
岡谷市・諏訪市・下諏訪町・松本市周辺で、住宅の床下や断熱についてお困りの方は、スマイエまでお気軽にご相談ください。
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